テールゲートロックキャリアの取り外し


テールゲートロックキャリアの取り外し    57883km     2005.4.17
カタカタ音の原因を調査していたところ、リリースアクチュエータの取り付けが緩んでいましたので、これを増し締めするためにはロックキャリアを外さないとだめであることが判明しましたので、しかたなく分解することにしました。

2002年モデル初期モデルまで採用されていたリアハッチノブ

写真は取替え後のものです。

ETKAによると回転式のエンブレム(リアハッチノブ付き)は2M61500までとなっています。その後に作られた2002年モデルでは貼り付け式のエンブレムにランニングチェンジ


あらかじめテールゲートトリムを外しておきます。
テールゲートトリムの取り外しは、PAGE40を参照ください。

まずは構造をよく調査します。

各種コネクタを外しておきます。

テールゲートロックへの連結棒を外しておきます。

黒い鉄板、ロックプレートの取り外し。

ここのトルクスねじを外します。
T−25

次にタッピンねじ(3箇所)を外します。
ロックプレート(黒い鉄板)が外れます。
このまま、エンブレムを固定している残り3個のトルクスねじを外してもいいのですが、再組み付け時にじゃまになって、ねじをひろいにくいので、黒い鉄板をロックキャリアからかわしておきましょう。

ハーネスクリップの裏側に手をまわしてツメをつまみ、鉄板から外します。
よーく考えながら、知恵の輪あそびをすると、黒い鉄板はぶらぶらになります。

雑誌VW Styling 003 (2002年11月10日発行)によると、”ソレノイドのアクチュエーターのプッシュロッドを進行方向にスライドさせると外れる”らしい。知恵の輪あそびはしなくても外せそうだね。
VWエンブレムを固定しているトルクスねじ3個を緩め、3山ぐらい掛かりを残します。

(ポイント:ねじを外してしまうと、スカテン食うよ)

ロックキャリアを下に引っぱって、防水ゴムの張り付きをはがしてブラブラになったらねじを外します。
落下しますよ。気をつけて。
そーと引っぱれば、分離できます。

エンブレムは外側に残っています。落ちてこないとは思いますが、注意しましょう。
ブラブラ

水抜きホースで首がつながっていますが、危険な状態です。

抜けて落下する可能性があります。注意しましょう。
エンブレムはもうフリーです。

下部をめくって、上部の引っかかり部をかわせば外れます。

ちょっと一言
エンブレムを回転させて上にした状態でばらしたならば、組み付け時もその状態で組むこと。
シャフト断面がD形になっており、ロックキャリア側のシャフト穴もD形です。
問題のアクチュエータですが、スコンと取れました。ねじを締め直して元どうりにもどしておきます。
こんなところまで分解したのに、カタカタ音の原因はここにはあらず。
エンブレム外れました。

再組み付け時には、ゴムが内側にはみ出していないか、指で確認しつつねじ締めしましょう。
裏側を見るとわかるのですが、Eリングでリテーナーに固定されていますので、USエンブレムに交換するのであれば、この部分を分解し取り換えます。

エンブレム 1C0 853 630D 39A 青白 9400円
リテーナ  1C0 824 535B  青白用 2600円
ゴムガスケット 1C0 827 594A  青白用 1500円
時間切れで、これ以上の分解はしませんでしたが、ワッシャー、バネ、防水用Oリング、無くさないようにね。
2年しか耐久性のないリアエンブレムの外周部剥がれ、リテーナーのメッキ剥がれがありましたので、保証修理をすべく部品を手配しておいたのですが、防水ゴムの手配漏れにより、交換作業はできませんでした。
ETKAを印刷してFAXで手配指示したのに!!
また来週。 2005.4.23
部品がようやくそろったので、エンブレムの取替えをします。 58690km   2005.5.8
今回はリテーナも取り替えますので、あえて分解する必要はないのですが、どのように組まれているのかわからないので、取り外し品を分解して下調べをしておきます。


Eリングを薄刃のマイナスドライバーでこじってはずします。
飛ばないように注意しましょう。
Eリングをはずすと、組まれている順番がわかります。
この組み付け順序はどこにも書いてないんです。
分解してみて初めてわかりました。
組み付け

新品のエンブレムのシャフトの根元にMPグリスを少し塗っておきます。
リテーナーにエンブレムを組み込み、
Oリング
平ワッシャ(抜きダレ側をOリング側に向けて組む)
ばねの順に組み込みます。
ばねを圧縮しつつ、新品のEリングを溝に嵌めます。
ちゃんと嵌っているか、少し回転させて確認しましょう。
最後に組み付けるカムは、決められた方向にしか入りませんのでご安心を。
シャフトの断面はD形になっています。

はずしたエンブレムと、新しく組んだもの

裏側
車両に組みなおした後で、保護シールをはがします。
というか回転させて動作チェックをしているとめくれちゃいます。
本来は保証修理だからディーラーが作業をすべきなんですが、なぜか部品だけの支給で東京海上へ提出する交換部品と修理対象車のナンバーが写った写真の作成の代行もオーナーが行いました。


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