VW車のバルブキャップに見る工夫


VW車のバルブキャップに見る工夫 2004.1.26

VW車のエアバルブはこんな構造なのだ

1ヶ月に一度ぐらいは、タイヤの空気圧を点検するのであるが、ふとバルブキャップを見てみると、単なるプラスチックの成型によるキャップではいような感じ。 中にバネと棒が入っています。
これは何の意味があるの?
ディーラーフロントマン曰く、「VWのバルブは2重構造になっており、外さなくてもエアーを入れることができるようになってますよ。」
「はーん、何を言っているの?」
普通はキャップを外してエアーを入れますが、
VW車は キャップに仕掛けがしてあり、頭の丸いところを外から押し込むと、連動してエアバルブが押し込まれ、キャップを外さずして、エアーを入れることが可能なのである。
品番 3B0 601 373A 399円 2016.4.7現在151円

これはALLIGATOR製のエクステンションキャップバルブ330275 であることがわかった。元々は鉄ホイールでバルブキャップがホイールキャップで隠れる車両用にホイールキャップを外さずに、エアー補充ができるようにするためのもの。



タイヤ交換と締め付けトルク
タイヤ交換 ホイールキャップのはずし方と、締め付けトルクについて  2003.12.14

ホイールキャップの外し方

ホールキャップ外しをキャップの穴に入れて引っぱって外します。
ホイールキャップを外す工具は車載工具にあります。

このアルミホイールはBORA V6 4MOTIONに採用のブランズハッチですが、他のVWホイールもキャップのはずし方は同様です。ピンを入れるところが違うのみ。
車載工具はこのように引っかかるようになっております。
キャップのツメを洗うと、油分が取れてしまい、外すときにすんなりと外せなくなります。
私も先日失敗しまして、専用工具の手を引っ掛ける丸いとことがストレートに伸びてしまいました。元どうりに丸めるのには大変苦労しました。
セットする際にはプラスチックグリスなどを、ツメ部かホイール側に塗っておきましょう。

何を塗ってもいっしょでした。油分は流れてなくなってしまいます。どうすればよいかというと、外す前に、洗車ホース等で、ホイールキャップの外周部の小さな穴にジャブジャブと水をかける。すると意外とすんなりと外すことができる。石鹸水でもいいのかも?
ボルトを少し緩め(外さない)、ジャッキアップしてからボルト外します。
タイヤを取り替えて
アルミホイールの場合には、ボルトをねじ込むときに指先ではなかなかねじ込めません。
そこで役に立つのがこの車載工具。差し替えドライバーなのですが、そのお尻は17mmのソケットになっているので、ボルトを保持してねじ込むことが可能です。取り説にも説明がありますのでご一読されたし。
ほんとに良く考えられているなあ。感心します。

画像はここでフロントホイールに切り替ってますが、ゆるしてね。
ジャッキを下ろします。
それから本締めです。
締め付けは車載工具のホイールボルトレンチでもよいのですが、ここではトルクレンチを用いて締め付けた時の写真を掲載しています。

写真のトルクレンチはドイツ ハゼット製の6122−1CT+というプリセット型トルクレンチです。
ヘッドは12.7sqで、40Nm〜200Nmまでの設定ができます。繰り返し測定誤差は設定値の2%という優れもの。
17mmのソケットとエクステンションバーは15年物のKTC製です。


HAZET 6122−1CT+の使い方

このトルクレンチはプラスチックケース6060 BX−6に入っています。
HAZETの工具は少々割高ですが、一生使えます。ハゼット1999ドイツ版カタログによる現地価格は431DM、日本で正規に購入すると70,340円らしいです。
実は6122-1CT+のほかに9.5sqヘッドの6110-1CT+も持っています。2つ購入するとけっこうな値段になります。
6110-1CT+は10Nm〜60Nmの範囲でトルク設定ができます。この2本あれば、自動車整備用としてほぼまかなえることでしょう。

プリセット型のトルクレンチの構造図(画像は5110-1CTのもの)
お尻からバネで駒を押さえつけていて、竿がゆがみ、この力に耐え切れなくなると、駒が逃げてカッコンと音がする構造のようです。

トルクを設定するにはまず、おしりの赤いレバーをCW方向に約80度回して、ハンドルのロックを解除します。

次にハンドルを、ヘッドの方に押し付け(5mmほどのストローク)ながら回転させ、設定トルクに合わせます。主目盛りの中心線と副目盛りの端数線が合わないとハンドルは元のポジションに戻らないしくみであり、端数線の途中での設定はできませんが、これでよいのです。

写真は、ホイールボルト締め付けトルク120Nmに設定したときの目盛りの詳細です。
作業中も設定値を確認できます。

このトルクレンチの特徴は、設定トルクに達したことが耳と手で感知できることに加え、バー上に赤いボタンがあり、これが飛び出すことで目でも感知でき、3重のチェック方式である点である。
実際に設定トルクに達したときの音を聞いてみましょう。
これはホイールボルトを締め付けたときの音ですが、カッコン、カッコンというのは他のプリセット型でも同じです。
使わないとき、使用後は最低トルク値にセットして保管します。
私の購入したディーラーでは粗悪品のトルクレンチを用いてホイールボルトを締め付けており、車載工具ではボルトが緩みませんでした。
当然クレームをつけました。
「ボルトが固くて外せないんだけど。」
「うちはトルクレンチを使用して締め付けていますからちゃんとしまっていると思いますが?」
「じゃあここで外してくれ。」
そんなやり取りのあと緩めてもらいましたが、緩めるとき車体がきしむ音と共に緩んだのですが、どう考えてもおかしいでしょ。トルクレンチの設定は120Nmになっているのだが、実際には狂っていて3割増ぐらいで締め付けているのだろう。
トルクレンチは「定期的に校正しているのですか」
「そんなことはした事も無いし、そんな測定器もありません。」
自分の腕の力がどれくらいのときに、おおよそ100Nmなのかも体で覚えられないメカニックがいるなんて考えられん。
DUOなんだけど、ダメ。まったく信用できません。 こういう整備不良に起因し自分でタイヤ交換ができずJAFを頼み、故障車が長時間路肩を占有する危険につながっていることをまったく把握できてない。
HAZETトルクレンチ マニュアル
manual_5000ct.pdf1.6MB
manual_6000ct.pdf1.5MB


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