井戸用手押しポンプの修理


井戸用 手押しポンプの修理     2006.9.1
井戸の手押しポンプの調子悪く、水を汲めないとおやじが言うので、新品に交換するか、修理したほうがいいのか検討しつつ、まずはWEBで調査しました。
手っ取り早く調査するには、ヤフーオークションで、井戸用手押しポンプで調べると、少数ではあるが出品されている。
安いものなら、木台つきで14900円(慶和製作所製)〜28500円(東邦工業製)
我が家で使っているポンプは、この東邦工業製の手押しポンプで、打ち込み井戸用のポンプなんだけど、これに木台をつけて組まれたもののようです。取り扱いのある販売代理店シップス共柄ポンプパンフレットpdf 1.2MBによれば、本体の型式はT35Uで販売価格は28000円と高価である。
新品は高いので、購入を見合わせた。

TB式共柄ポンプ仕様図・部品表pdf

壊れてそうな部品だけを購入しようかと、シップス鰍フ部品価格を調べると
ピストン35用 2200円
合ゴム35用  400円
玉下T35U用  2000円
台板     5000円
ハンドル取付ボルト・ナット 300円
水口固定ボルト・ナット  300円
台締めボルト・ナット(4本)1000円
合計11200円もかかる。 ちょっと迷いました。
一方では新品が14900円で入手できるのに、部品交換でこの価格さらに送料がかかるので割高になる。

そこで、慶和製作所製木台つきポンプのオークション出品者に問い合わせたところ、 消耗部品も供給できるというので、見積もりをもらいました。
ピストン35 木玉皮つき  1650円
合いゴム35         250円 
台板            3100円
ハンドル軸ボルトナット  110円
水口固定ボルトナット  110円
台締めボルトナット(4本)520円
改良バルブ(玉下)   2800円
実は玉下はASSYで交換する必要は無く、ボルトが磨り減って細くなっているだけなので、部品を頼んだが、ボルトナットだけでは供給してないとのこと。
これは自作することにした。 
合計5740円+送料960円=6700円
メーカーは違うけど、たぶんいけるだろうと、今回は部品交換で済まし、少しでも延命をはかろうと結論付けた。 
参考:慶和製作所打ち込みポンプ構造図
部品購入先:株式会社辻村
ホームページの取扱商品には、慶和製作所の手押しポンプは掲載されてませんが、取扱いがある。

我が家の井戸と手押しポンプ
T35U打ち込みタイプなんだけど、長いボルトに交換して台つきとしていることが判明。
パンフレットに無いコンビなのだけど、となりの家も、打ち込み式を台つきで使っている。どうやら台つきタイプに使われているライト弁は耐久性が無いのか、この地区で井戸ポンプを扱っている業者は打ち込み式(玉下バルブ)を台つきに換装して施工しているみたいです。
約10年使っているが、ポンプの調子悪く、水が汲めなくなった。
WEBで調査したところ、愛知万博のサツキとメイの家にあった物とおなじブランドであることがわかった。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_satsuki-mei-20050222.htm

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/kikaku/020/27.htm

2006.10.7 東邦工業鰍フ溝口さんの話では、この井戸枠には柄が入っており、直径も小さく本来は土管に使うものらしい。
ポンプ本体はうちの製造であるが、水口がプラッスチックというのはちょっと違うね。販売店で勝手に組み合わせたものかな?木玉を締付けるナットがステンレスに換装されていることを考えると、出処は浅野ポンプさんかも
リンク
東邦工業 ウェブサイト発見 2012.9.15
ようやく今年に入ってから、サイトを立ち上げたようです。

本来ならば、ピストンの上には水が残り、呼び水となってリードバルブやピストンリングの皮が水を含み膨張してスキマを埋めて水を汲めるはずだけど、空っぽになっている。
だから、都度呼び水を入れてからハンドルを操作していたが、やっぱりNG。

まずはピストンを外してみました。
なるほど、ここがリードバルブだね。 ピストンが下がると、下に溜まっている水がリードバルブを通ってピストンの上に移動し、ピストンが上昇するときにバルブが閉じて、水が汲めるというわけだね。

よーく観察すると、リードバルブ(豚皮)のふちに穴が空いていた。
これじゃーだめだよね。

(豚皮:東邦の社長は豚皮と呼んでいたが厚みから判断すると牛皮だと思う)

シリンダー内部の様子
中央に見えるのは玉下バルブと呼ばれるもので、吸い上げる際には弁が持ちあがり水が通過する。
停止時には弁が下がって、ポンプ内の水の落下を阻止すべく機能するとともに、吸管の水の落下も防ぐ。

後で記述しているが、玉下バルブに不具合があり、水が下に落ちてしまっている。
本体(ツツ)を引き抜いたところ。
水垢や錆が溜まっている。

台板も腐っていた。

後に、台板の腐りの原因はポンプと水口の隙間からこぼれ落ちる水に原因があることが分かった。
玉下バルブが、こんなところまで持ち上がってしまい、この位置で傾いて引っかかって保持され、閉じないことがある。
これも不具合ですね。
使いすぎなのか、ボルトも細くなっている。

玉下バルブASSYを上にスルスルっと持ち上げて、パイプごと外しました。
パイプの長さは、バルブソケット含めて2.6mだった。
ポンプの修理
頼んでおいた部品がメーカー(慶和製作所)直送で届きました。
手違いがあり、長い台締めボルトではなく、短い玉下ボルト(寸四ボルト)が梱包されていた。
後日、正しい部品を送っていただきました。
木台は中央にバルブソケット40が通るφ75穴が開いているだけで、ポンプ本体を固定する穴は開いていない。
ポンプサイズ32と35で取り付け穴ピッチが異なり、補給部品の共通化を図っているのか、取り付け穴は後加工せねばならない。

新品のボルト(740円)も調達したのですが、耐久性を考慮し後日ステンレスボルトに交換しました。
さてと、秘密基地へ持ち込んで、台締めボルト穴を明けようか。
ボルトはM10なので、それが通る穴を明ければいいのですが、ドリルを探すと10.5があったので、これで明けてみました。 φ11穴でもよかったのですが、あんまりガバガバだと、メンテの際にボルトが落下してしまいますので、10.5穴でよかったと思います。
穴がキツキツですので、ポンプ本体と玉下バルブ双方にボルトが通るように、それぞれかぶせて、穴をケガキどんぴしゃりで穴明けします。
TOBOの35はピッチ105のようです。

せっかくなので、木台にニスを塗ってあげました。

木台寸法 長さ700×幅170×厚さ45
中央のRC1 1/2バルブソケット逃がし穴はφ84

工作用水性ニス
100円ショップ ダイソーで105円。刷毛も105円でした。
1瓶(80mL)でちょうどでした。
玉下バルブのボルトを交換するには、大きなパイプレンチでバルブソケットを緩めて接続を外す。
玉下バルブがあまり持ち上がらないように、適度なストローク(10mm以下)とすべく、そこらへんに落ちていたM8半ねじボルトを加工(タップ切り・切断)現物合わせで、首下47.5mmぐらいで切断。
不完全ねじ部長さは18mmぐらいがよさそう。

参考:TOBOオリジナルのボルトは首下50mmで、不完全ねじ部は25mmです。
実はせっかく再生してうまくいったのに、その後きれいにして再塗装してやろうとして、ちくわをバフで磨いたら削りすぎちゃって、パー。
ちくわの汚れは、ガソリンを浸した布で拭くべきだった。
仕方なく玉下を部品購入しました。2000円
シップス レインワールドにて
あらかじめバルブソケットにシールテープを巻いておき(画像)、
手で玉下にねじ込んで、最後はパイプレンチで締付ける。

玉下つきパイプを持ち上げて、台板の穴に通す。
このとき、パイプの先に水が通ると、パイプ内のエアーが玉下を持ち上げて、ボボボボボとエアーが抜ける音がするはずである。
ボーとエアーが抜けるときは玉下とちくわの当たりが悪い証拠である。

ちくわの摺り合わせについて:
メーカーでは、玉下バルブよりも勾配がきつめになるような形状でドレッシングしたゴム用の回転砥石で、ちくわの最上部が線接触で玉下バルブに当たるように摺り合わせをする。
面接触・腹接触では水は落ちてしまう。=2006.10.7 東邦工業 溝口社長 来訪時に聞いた話
画像は、組み込み後一度試し汲みした後のものです。
黒ずんでいるのは、皮のタンニンが溶け出しているからです。

画像の時期が前後しますが。これはまだちくわを損傷させる前の、ボルトのみ交換したときのものです。
本体(ツツ)をかぶせ、ナット締め、ハンドル組み付け、ピストン挿入。
一応これで修理完了です。
呼び水もポンプ内に溜まっています。Good

水口延長パイプも、調査中にWEBで見た画像を参考に、VU50(肉厚の薄い排水管用)パイプと45度ジョイントを使って新調してあげました。

水口延長パイプの抜け防止は、下側にバインド線を通して水口下部に縛ってあるだけです。
せっかくなので、本体も再塗装。水性塗料を刷毛塗り。これもダイソーで105円 約半分残りました。
我が家の水口のジョイントには水漏れ対策のカラーが入れてある。

これは木台に水が垂れて腐るのを防止する意味で追加したもの。 レインワールドでは、水漏れ対策にOリングを無料でつけているらしいが、安易な手法だし耐久性はなさそう。
これで水口の上部の隙間から水が垂れるのを防止できる。GOOD IDEA
井戸の掃除
工事中、隣家の井戸を使わせてもらったのですが、隣の水は我が家よりも冷たい感じがした。

井戸は30間掘り(54m)なんだけど、冷たい水脈から水が湧き上がってこないのか、ちょっと井戸の底の掃除と、パイプのショック療法をしてやろうと、水を全部吸い上げてはしごを使って底まで下りて掃除を試みましたが、中は狭くて、パンツもぬれちゃったので、あきらめてつるべで水をくみ上げましたが、湧き出る水に追いつかず、水中ポンプも無いのであきらめました。

上から竹竿を延長して、パイプの中を上下にゆすったら、またまた湧き出てきました。
数日後、水位はこれまでの最高になり、これで地面から1m下です。

井戸枠1個の高さは約60cmです。
東邦工業製手押しポンプはT35Uは取引価格が高いですが、コメリだと20800円で手に入るようです。「手押しポンプ」で検索してみてください。但しコメリは補修部品の価格は高い。
コメリも最近は慶和製作所のものを20800円で売っているようです。東邦の取り扱いを止めた。2010.9WEB調査による。

他のメーカーなら、アクアシステム 株式会社で取り扱いがあります。補修部品の取り扱いもしているが、ちょっと高い。
GK-K35U(15,645円)は慶和製作所製、GK-M35U(24,255円)は村井産業叶サのようです。

修理して思ったこと。
ピストンの皮だけの扱いはジョイフル本田ぐらいしか扱ってないようですが、皮を木玉から外して、上下さかさまに取り付けても、用を足すので、緊急時は、そういう直し方もある。
ピストンのリードバルブの淵の穴は、リードバルブを一旦取り外して、穴をふさぐように打ち直せば、少しの間は使える。
1年後のポンプと木台   2007.9.25
井戸手押しポンプと木台のメンテナンス、玉下バルブの交換から1年経過しました。
ピストンリング、リードバルブはまだまだ劣化はしていませんが、木台はニスをを塗ってあってもこんな感じです。やはり消耗品。3年後にはボロボロになるであろう。   2007.9.25
4年後の木台   2010.9.11
4年後の台座です。

相当ぼろぼろです
中央部拡大

ねじ穴付近が割れてます。
きっかけは、玉下バルブのメンテナンスのために分解清掃
また今回も玉下バルブのM8×50ステンレスボルトが細くなって、かつボルトの頭がこすれて減り、バルブの動きを阻害、抜けてしまった。

ボルトを手配中。
新品時の玉下バルブのボルトはこうなっていたんだよ。
こうなっているんだけど、ボルトの頭が、穴に引っかかていた。
下側から見るとこう。

鋳物のほうも、ボルトの頭が当たることにより窪みができてます。


修理を行う   2010.9.15
玉下バルブのボルトをステンレスに交換(六角ボルトM8×50半ねじ)

バルブが上に上がったときに、鋳物にボルトが当たるが、それを緩めるべく、自作ジュラコンワッシャーをボルトに圧入

六角ボルトM8×50半ねじ 伊正産業で2個315円 ぼったくり価格。
M8ナット3種、平座金8×18 t1.6もおごってやった

M8ナット3種はカーマホームセンターで 21円(バローでは26円)
ステンレス平座金8はエンチョーで12円
玉下バルブが上がったときの隙間はこれくらい
実はロット棒もリードバルブの重りの鉄板が当たって減って細くなっていたのである。

この原因は、慶和製作所製のピストンのリードバルブに使ってある皮の腰が弱いために、ロット棒のところまで跳ね上がることだ。昔使っていたTOBO木玉では、こんな現象は無かった。
リードバルブがロット棒の二又のところに当たらないように棒材を溶接
木玉皮付を戻して完成

しかし当初は広がっていた皮も4年を経過し、外径がだいぶ小さくなっており、シリンダーとの間に隙間があり、ハンドルを早く操作すれば水を汲めるが、ゆっくり操作すると水が上がってこない。

やっぱり木玉革付も新品にしないといけないようだ。
木玉皮付をどうせ新品にするならと、今使っている皮のクギを全部抜いて皮を外し、上下テレコに付け替えてみた。
上部には昔のクギの穴痕があるのがお解かりだろうか。
上部の皮の厚みが新品時の厚みに近くなった。

このままでは外形が大きくてツツに入らないので、外周を0.5mmから1mmハンドグラインダーで削り落として完成となる。

これで少し延命できた。
外周部をディスクグラインダーで削り落としたところ。

ちなみにこのピストンは慶和製作所製の物。下部の木の直径は約98mm。
この写真は東邦工業製の木玉。木部の直径は95mmでちょっと小さい。東邦工業製は外周を削らなくてもスポッと入り、クークー音がする。

木玉皮付は、どこのメーカーのものでも同じだと思っていたが、実は寸法の詰めが異なる。
皮の外径は濡れた状態で105mm〜106mmの範囲にあるとよい。

木台のリファイン   2010.9.21
ボロボロだった木台。
台締めボルト穴が崩れでいたので補修をすることにした。

ふちの鉄板を外して、表面をかんながけ、ベルトサンダー、サンドペーパーできれいにした後、腐ったところを掘ってセメダインのエポキシパテ 木部用698円で穴埋め。盛り上がったパテをサンドペーパーとかんなで仕上げる。
木台の穴付近補修部拡大

穴はパテで埋めてから、ドリルでさらったのではなく、不要なサインペンの軸を穴につっこんでおいてから周囲をパテで埋める方法をとった。
表面処理は、前回は水性ニスを使ったが、今回はガーデンカラー0.2Lを使うことにした。色はレッドオークを選択。798円

本当はニッペの水性ウッディガードのケヤキにしたかったのであるが。近所のホームセンターを数件回ってもニッペの取り扱いは無く、しかたなくアサヒペンを採用。
ハケは100円ショップで購入。105円
塗料はこんな色をしている。見本色レッドオークのそれとは大違い。
1回塗りでは黄土色っぽく見える。

となりにある木台、実は木台を新品に交換するつもりで手配しておいたやつ。株式会社辻村で3500円+送料740円
今回古い木台を修理してみることにしたので、次回の交換用にキープしておくことになる。
1回塗りでこんな感じの色になった。 乾くまで1時間くらい待つ。
時間が空くので、ハケは固まらないように水につけておく。
1回塗りで、表面にざらざら感がある場合、サンドペーパーでこすって表面を滑らかにしておく。
塗料の使用法にも書いてあるが、塗料を塗ると木の繊維が外へ立ってくるような感じ。これをサンドペーパーで削ると完成後の触感がよくなると言うことみたい。


2回目を塗ります。
新品の木台のほうはさらに、裏面(実際には表)も同様に塗ります。
意外とよい色合いで塗れました。
もうちょっと赤い色を想定して塗料を選んだつもりだったが、まあこれでよいか。

木台の延命をすることができました。
こんなにうまくいくのなら、向こう側のひび割れ部分も補修しておくんだった。
新品の木台1枚と、古いほうの半面塗ってまだ半分ほど残っています。

木玉(ピストン)の皮を張り替え 世界初のコルクラバー採用の巻き  2010.10.9
このピストンは元々はとなりのおばさんのおうちのポンプについていたもの。
ピストンリングの役目を果たす皮や、リードバルブの皮がちぎれてボロボロになっていたので、 新品のピストンに取り換えてあげたときに引き取ってきたやつ。
木玉も相当ぼろくなっており、鉄板の採寸をするために取っておいたが、 木玉の上面を高速カッターのディクスの側面で一皮削ればきれいになりそう。

まずはボロボロになった木玉の皮をめくって、クギを抜く。
水に浸しておくと、やわらかくなってクギが抜き易い。

おばさんの話では、だめになる度に外の皮だけを交換して使っていたとのこと。
たしかにクギ穴が多かった。
適当な皮もしくはこれに代わる物はなかなか見つからないものだ。
川本第一製作所の交換用皮は960円もするのでもったいない。

そういえばと思い出した。秘密基地の外にコルクラバーの廃材が捨ててあり、これの厚みを測ったところちょうど4mmであった。
ここから使えそうな端材部分をカッターで適当に切りとり、DAHLE(ダーレー)のペーパーカッターで幅24mm〜25mmで切断。
リードバルブも、コルクラバーで作り直した。

リベット穴用のちょうどよいパンチが無かったので、穴あけパンチも自作。
木玉に巻いて、クギを打ち直す。
木玉の上面は高速カッターのディクスの側面で一皮削り、ヒケたところとの段差をなくしてあります。

うまくいった。

直径は104.5mmだけどまあいいか。

今日からポンプに付け換えて、耐久試験を行ってコルクラバーの耐久性を確認しよう。
シリンダーとの嵌合はよさそう。
呼び水を少し入れてやると、ちゃんと水が上がってきた。

ばっちり。
ピストンが上下するとわずかにクークーいうのでよさそう。

木玉(ピストン)を自作 2010.12.18
旋盤で外径加工、ドリルでロッド穴を明けて、その後水の通路をフライスで加工。
木片の材料で2つ分作れたのでスペアも作った。
オリジナルの東邦製の木玉と記念撮影
緻密な採寸を行ったので、ツツに入れてもばっちりだった。
木玉は水を含むと直径で1.5mm〜2mm膨張するんだね。

木台を交換 2011.7.2
2010年9月にパテ埋めで修理した木台、
パテ盛りしたところがどうもめくれ上がってきて、腐っている感じ。
ポンプを外し、パテ盛り部分を爪でめくったらこのありさま。
もう一度パテを盛り直そうとも思ったが、今日は暑いし水も汲むので、 昨年作っておいた木台と交換することにした。
ちょっと塗料にムラがあるけど。
こいつに交換。
横にずらしてあるのは、井戸の中の草を掃除するため。
新しい木台にポンプを組みなおして完成。

井戸手押しポンプ(改良玉下の打ち込み式)の販売価格調査とコメント
ブランド名 型式
参考 価格
販売店 補修部品価格調査コメント
TOBO T35U 打ち込みタイプ 箱入り
28000円
シップスレインワールド 神奈川県相模原市
打ち込みタイプを掘り井戸に転用する場合はほかに必要な部品は、台板 5000円、台締めボルト(LONG)4本1000円と部品価格は高い
台つきタイプT35DF(フート弁・バルブソケットはサービス)34000円 但しこれはライト弁仕様です
TOBO T35U 打ち込みタイプ 
テラダポンプルート
20800円
コメリ ホームセンター
単体は安いが、流通ルートがテラダポンプ経由なので補修部品が高い。
参考 木玉・皮付 3930円、合ゴム 352円、台板7931円、ハンドル取り付けボルト 528円、水口固定ボルト 528円、台締めボルトナット 528円×4本
20790円
ホームセンターバロー(旧フジヤホームセンター)

鋳物はTOBOがOEM製造、ボルトの意匠が異なる

単体は安いが補修部品は高い
参考 木玉・皮付 2940円、皮ピストンリング930円、ライト35 1140円、ロッド2420円、四角ナットM10 150円
慶和製作所 打ち込みポンプ 35 麻縄しばり


こちらのポンプは、T社のコピー品のようですが、フランジ固定穴ピッチが異なり、ツツ、玉下バルブ、ねじ下はTB式とは互換しない。
12400円
株式会社辻村 千葉県茂原市
最安価格 但し慶和製作所製は部品の歩留まりが悪く、玉下のバルブの閉じない不良品が検査もれ混入しており要注意。
玉下バルブの閉じはよいが、PTねじではなくPSねじで作られていて、そこからわずかなエアーを吸い込んでパイプ内の水面が下がり、その結果ハンドル操作をしたときに空気が混入したり、翌日1発目のハンドル操作で、水がリードバルブから勢いよく飛び上がるものがある。注意のこと。
補修部品も安い  木玉・皮付 1650円、ロット押金1330円、合ゴム 250円、台板3100円、ハンドル取り付けボルト 110円、水口固定ボルト 110円、台締めボルトナット130円×4本、玉下バルブは2800円(これは高いので買ってはいけない)

ロット押金は1330円ですが、慶和製作所のロットは耐久性がないらしい。TOBOのロットのほうがよいシップスで1400円 私も買いました。
川本ポンプのHT-35Uかな

どうやら違ってたようだ。新尾頭のイチビキの向かいにある村井産業のポンプのようです。
nice 駐車場看板
表の広告
庭の展示場

村井産業は、川本ポンプへOEM供給している。 その昔、玉下固定ボルトを均等締付けせず、オーバートルクで片締めしちゃってフランジが割れたことがあり、現在では肉が厚くなり、ゴッつい構造になっているそうだ。

村井産業も東邦工業のように下側にリブをつければよいのに、木型をそういう風には工夫できないようだ。そう難しくないと思うが。
16500円
合資会社 ヤスイポンプサプライ  名古屋市熱田
TOBOとは型が違う 基本的に樹脂製の水口は村井産業だけが採用しているが、一部の販売店では、各社から部品をバラ買いして、TOBOのポンプなのだけど、水口は樹脂製ということもある。

次に買うならこれが安いかも。但しここでの補修部品は高い。
ピストンASSY 5600円、合ゴム 300円、台板6600円
オンラインショッピングの鋳鉄製台座にKAWAMOTOの彫り込みが見えるけど、OEM供給元の塗装ブースの写真かな

アクアシステム 株式会社でも取り扱いがある。
GK-M35U 24,255円 高い

接続ねじはPSねじのようです。注意しましょう。
購入するならば、価格が安く、鋳肌がきれいな製品を選ぶべし。
補修部品は、どこのポンプにも合うようで、木玉皮付などは安いところから購入すればよいと思ったが、2社の木玉皮付の直径寸法を測定したところ、若干違うことがわかった。慶和製作所の木玉皮付は、皮の外周の肉を1mm程度(直径で2mm)削らないとツツに入らない。

各社製造品質はまちまちで、木台への取り付けピッチは一緒ではないような感じ。若干ずれがあるので木台を交換しない場合は、玉下バルブが嵌らないことも予想される。ヤスリで鋳物を削るのはちょっとつらいものがある。
東邦工業以外の2社は、PSねじなので、シールテープを巻いても、ねじ部からエアーを吸ってしまう。poor
慶和製作所のツツは肉が厚く重い。
ネットショップ どうやで川本第一ポンプの部品価格表があります。参考に。

名倉 電機(ポンプ販売)こちらに川本ポンプHT型の価格表があります。
TOBO手押しポンプ ガチャポン各種資料  

ガチャポンカタログ41jpg    印刷用brochures.pdf 1.2MB
ガチャポンカタログ23jpg
木玉皮付の調整jpg
TB式共柄ポンプの組み立て方jpg
類似品にご注意jpg
塩ビ製底フート弁使いましょうjpg参考:フート弁のメーカーはアロン化成です
ホームセンターでも入手できます。30A+径違いソケット(TS継手)で給水管に接続しましょう。大きいサイズのフート弁は木台の穴を通らないよ。

TOBO製玉下を部品購入する際の注意
これは、忙しくて鋳造が間に合わない時期に製造した、降水バルブ用の鋳型で製作された(穴加工はしてない)もので、出っ張りのあるものです。打込み式の一部でこの玉下で組まれたものが流通しており、補給部品にもこの形状が混入している。
私のように打込み式を、台板に乗せて使っている場合、互換できません。 シップスで玉下を購入する際には、形状を確認しましょう。


川本第一製作所製 川印手押しポンプは東邦工業が主要部品をOEM供給していますが、ボルトの頭に川マークがあること、ロッドの下部のねじがISO M10ではなくピッチの粗いものであり、ナットも四角ナットです。
浅野製作所のガチャポンも東邦工業が供給してたようです。浅野製作所のポンプは、一部のボルトナット(小栓ボルト、木玉下のM10)がステンレスになっています。これは木玉(ピストン)の交換時にねじがさび付いて、外れないというトラブルに対処したものと考えられます。

シップスでは、水口ボルト以外をステンレスに換装したモデルを販売しているが、価格は1500円upとなっている。
あとで、地元の
ねじと工具のデパート伊正産業でステンレスボルトを購入すると
台栓ボルト M12×70(半ねじ) ナット付き 300円
水口ボルト M10×60(全ねじ)200円 M10ナット30円×2個
台締めボルト M10×85(半ねじ)155円×4個 ワッシャ50円×4個 M10ナット30円×4個
ロット取り付けボルトを除いたこれだけでも1500円になります。
ふだん着で買いに行くと、ぼったぐり価格になり、決して安くない。
伊正産業のホームページに"店員は無愛想ですが、頼りになります”と書いてあるんですが本当にそのとおりです。
バラ買いの場合は返品は基本的に利かないので、注意が必要です。

参考写真:ほぼ10年の月日を経て腐ったボルト


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