ニュービートル・バッテリーの交換


ニュービートル・バッテリーをとうとう交換するの巻き      64812km   2005.11.3
以前にクレーム交換して約3年半、最近1年はだましだまし延命させたつもりであるが、とうとうだめになりました。
症状としては、セルを回したときのバッテリー端子電圧が10Vを下回るようになる。
充電すると無負荷電圧は回復するが、セルをまわすとドロップして、そのうち9V以下になる。

それ以前の兆候として下記のことがあげられます。
パワーウインドウのロールバックが頻繁に働くようになる。
オーディオ(CD)を最大音量で聞いていると、SAFE端子の電圧降下を検出し ラジオに切り替わる。
3時間ACCの状態で放置していると、セルが回らなくなることがあった。
このようなことがあったのであれば、次のバッテリーを物色しておいたほうがよい。

交換するバッテリーは 過去に検討しましたが、安価でインジケーターがついているものがよいかと思い、ACDelco 20-60 を選定しました。これはDUOでも使っている。トヨタ部品共販・タクティー扱いのものです。秋田から取り寄せましたので翌々日配達でした。

秋田部品商会は13600円+送料1000円に値上がりしました。
http://www.battery-pron.com/acdelco-gaisya.htmバッテリーショッププロン はまだ送料込みで13600円です。2005.12.9

作業エリアを確保するためエンジンのカバーを外しておきます。
GF-9CAQY 2000cc 2001年モデル

※2003年モデル以降はバッテリーカバーまわりが変更になっており、これとは手順が異なる。

最初にバッテリーのマイナスターミナルを外し、次にプラスターミナルを外す。

マイナス側を先に外す。理由はプラスターミナルをさわるときに、工具がボディに接触しショートする事故を防止するためである。 ターミナルが外れたら、バッテリー端子に接触しないよう注意のこと。

メガネレンチ 2面幅10
パワーステアリングオイルリザーバータンクを固定しているボルトを外し、脇に逃がしておく。

ソケットレンチ 2面幅10
バッテリーのまわりのバッテリーボックスハウジング(1C0 937 589 E)とバッテリー蓋を分離し(と言ってもこの時点で大抵は外れている。)、プラスチックカバー取り付けボルトを外します。角2箇所のフック部を上方に引き抜くとフリーになるので、上手に知恵の輪干渉を避けながら抜き取る。

ソケットレンチ 2面幅10
バッテリーの前方にあるクランプブラケット1J0 803 219を外すため、ボルトを外す。
VW車のバッテリーはバッテリーの下部にある出っ張りでボディーに固定されている。

ソケットレンチ 2面幅13

部品の落下に注意しましょう。
バッテリーを車両進行方向に10mmぐらいずらして、後部の嵌め合いを逃がし、次にパワステリザーバータンクがわにずらしてから上方に持ち上げる。
布カバーは外せそうになかったので、バッテリーに巻かれた状態で、引き上げました。

質量は16kgぐらいあるので注意のこと。


写真はバッテリーを外した後の下部のトレーである。
純正バッテリー(右)と交換するACDelco 20-60 の諸元
500CCA(COLD CRANKING AMPERE)
60Ah(20h RATE)
RESERVE CAPACITY 99min(25A Discharge to 10.5V cut-off)
外形寸法はほぼ同じである。
純正実測 幅242*奥行174*高さ188
 最新デルコ本によると20-60のサイズは幅247*奥行177*高さ188になっているが、どうも実物はそんなに大きくなかった。急いで交換したので寸法測定しなかったが純正とほぼ同じだと感じた。  
製造国表示がないが、たぶん韓国製だと思われる。
最近では、オートバックスブランドのバッテリーも韓国製、イエローハットではインド製のバッテリーもある。
ちゃんと働いて、寿命が長ければどこの製造国でもよい。

ACデルコのシールが気に入らないのであれば、純正バッテリーのシールをドライヤーで暖めながら はがして貼ってやればよい。
外したのと逆の手順で新品のバッテリーを据えつける。
バッテリーフットストリップの中央のミゾと、バッテリー取り付け台のねじ穴の位置が一致していることを確認する。

バッテリーは左右にはスルスルずれる。
バッテリー下部クランプブラケット1J0 803 219 を取り付ける。

締め付けトルク22Nm

ソケットレンチ 2面幅13
バッテリーボックスハウジング取り付ける。ねじ締め。

パワステリザーバータンクを元の位置に戻し、ねじ締めするのであるが、下側のナットが元の位置から左へずれて拾えません。
あらかじめ、ナットの位置を確認し、ずれていればチュクチュク割り箸で位置合わせをしてからねじ込みましょう。

補足:リザーバータンクの下部に棒状突起がある。これを台座の穴にはめ込まないと、ボルトのねじはかからない。
先にプラスターミナルを取り付ける。
プラスターミナルリテイニングナット締め付けトルク 5Nm 
メガネレンチの1/2の長さのところで、人差し指の腹を当てて(約10kgf)締め付ける程度である。

次に、マイナスターミナルを取り付ける。
ターミナルカバー(バッテリー蓋)を元に戻しておく。

エンジンのカバーを元に戻しておく。

バッテリーを交換したまでは良いのですが、冷寒時にセルモーターの ピニオンの戻りが悪く、リングギヤで回され異音が発生するという 症状が頻繁に再現するようになりました。
57-sel.mp3
57-sel2.mp3
エンジンがかかってからギャー音がする。

2005.11.5 ディーラーに症状を見せにいきましたが、その場では異音は出ず。
テープレコーダーに録音しておいたものを聞かせました。セルモーターの分解修理ではなく、ASSY交換だそうです。グリスアップで直るような気もするが、異音が発生していると言うことは摺動部に傷がついているだろうから、まあいいかそれで...
スターターモーターETKA構造をみると、17番プラネタリーギヤの方がが回っているかもしれないね。
バッテリーを外すとパワーウインドウの自動開閉機能が働かなくなります。
 パワーウインドウの初期化の方法は以下のとおり
1.すべてのドア及びウインドウを閉める
2.運転席または助手席ドアを外側からロックする
3.ロックを解除する
4.再び、運転席また助手席の側ドアを外側からロックする。キーを1秒以上ロック位置で保持する
注意:バッテリーの接続を外すと、パワーウインドウのロールバック機能は作動しなくなるので、指等をはさみ込まないように注意をすること。

盗難防止なのか誤動作なのか、リアハッチも開かなくなります。 (ドアにあるスイッチ、ハッチのノブ共無視される。) アンロックスイッチを押してようやく復旧する。

デジタルクロックも時刻合わせが必要になります。

カーナビは初期状態になる。

区間距離計もリセットされる。

バッテリーを外してもセルはふつうに回りエンジンはかかる。


最近はこんなバッテリーもありますが、今回は予習してなかったので採用は見送り。
オークションでも16800円、これにDINアダプター472円、オフセットターミナル2100円も必要かも。

optima
約300kB
57-optima01.jpg
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57-optima06.jpg
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このカタログには取り付けアダプター等の掲載はない

Optima実装例 tnx mogul2
PART NO 8003-251
MODEL NO 34R
SPIRAL SIZE 4.2L
別名 1050S(L)
DINアダプターのみ必要、オフセットアダプターは要らないようだ。
尚、上記の情報はすでに古い。
2009年現在は、Part Number: 34R (8003-151)に替わっている。
日本では、RTS-4.2L(L)
●CCA(EN):815CCA
●20時間率(EN):50Ah
●サイズ/重量:254(W)×174(D)×195(H)mm/18kg
がこれに相当。
寸法も若干変わったね。
USAモデルと国内流通品は品物が違うのだろうか、SAE定格が若干異なる。


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